Jewel Memory*2つ年下



冬休み前だった。

全てが理解でき始めたのは。




でも、こういう時って、同じく悲しんでるヤツがいたりする。





『未来と別れた』





直接、未来の口から聞いたのは冬休み明け。


でも、あたしは知ってた。


2人がクリスマス前に別れたこと。




優にメールで相談されてたから。




『未来しか、好きになれない』




優は、まだ未来が好きだった。




『優ってば、授業中ウザいしムカつくんだけど』



未来は優に冷め始めてた。







行き場を無くした2人の想いは、儚いほど綺麗にすれ違い。


別々の方向へと進む。





夏休み、巳波と話そうと思ってかけた電話。


結局巳波は寝ちゃって。


巳波の家に泊まってた優と、午前0時から3時まで長電話をしたんだ。





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