Jewel Memory*2つ年下
あの頃が、1番幸せだったのかもしれない。
* * *
「なんで優は、未来に告ったの?」
「由紀乃にだけ教える。
最初は遊びで告った」
優と未来は、入学当時、隣同士。
『ここに名前書くの?』
たぶん、優が初めて未来に言ったのは、こんな感じだったはず。
「えっ、遊び!?」
「うん。
奈津美に、未来に告っちゃえよー
とかって言われたから告った」
奈津美ちゃんって、
たしか春に、一緒に公園まで遊び行ったコだよね?
「だってまさか、優が告ってOKなんて思わないじゃん」
優もバカだ。
コイツ、自分がモテることに気付いてないのか。
「そしたらOKだったんだもん。
あん時焦ったし」
「だったらメールで、すぐに嘘だって言えば良かったじゃん」
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