Jewel Memory*2つ年下



今日の1番最後の受信メール。



『巳波って、恋に興味なさそうに見える』


そう送ったあとに来たメール。



―――――

本文

本当に好きな人としか
付き合わないから(^-^)

俺の好きなタイプは
可愛くて優しい人!

―――――



…ぅう。


ダメだ。


絶望的じゃん。


あたし、全っ然可愛くない。


自信ないんだよね、自分の顔って。




『本当に好きな人としか付き合わない』っか。


巳波にとって、あたしは

“本当に”

好きな人じゃないのかなぁ。


当たり前って言えば、当たり前だけど。



あたしたち、まだ出会ってから8日しか経ってないんだもんな。


こんなわずかな時間で、恋に落ちちゃったあたしって‥……。



よくある一目惚れのパターンに近いよね。




「由紀乃、ぼーっとしてるけど大丈夫?」


ケータイを握りしめたまま、動かないあたしに未来が声をかけた。



「えっ?
あぁ大丈夫だよ」


「ね、巳波とメールしてる?」


あたしの返事を聞いた後、すぐに質問してくる。


「うん。
でも、もう巳波寝ちゃったよ」



そうそう。

返信来ないんだよね。


PM10時。

巳波の寝る時間帯。





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