Jewel Memory*2つ年下
「今日、家に帰りたくないんだよね。
気分的に」
ココのその言葉は儚く消え始め、
あたしたちはドーナツを食べ終えた後、手を繋いで駅まで歩いた。
切符を買って電車に乗り込んだ時。
ふと視界に入ったケータイ電話。
受信メール0件。
やっぱ虚しいな。
こんな時でも、
いつだって、
何があっても、
1番最初に浮かぶのは、巳波。
キミなんだよ。
「ねぇココ…」
「なにー?」
「あたし、巳波のこと好きになっていいのかな?
あきらめるなら‥
早いほうがいいよね?」
ずっとずーっと、考えてたんだ。
年の差あるし、巳波があたしのこと本当に好きか分かんないし。
不安ばっか積もって。
もう、いっそのこと離れちゃったほうが楽なんじゃないかって。
迷って、迷って、
探し求めても答えは出てこなかった。
距離置くって、あたしにとっては、すごく辛いことなんだよ。
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