Jewel Memory*2つ年下
泣き笑いしながら口を開く。
「もう‥嫌。
あたし、最低なことした。
どーしたらいいのか分かんないよ」
『なんで?
なんかあったの?』
「涙出てくる…っ」
『え!?
笑ってんじゃないの?』
あたしは鼻をすすって、涙を堪えるのに必死なのに。
優の顔は、きっとキョトンとしてるんだろうな。
「さっきね」
そう言いかけた時だった。
未来の部屋から声が聞こえることを不思議に思ったママが、ノックもしないでドアを開けたのは。
途端に、涙を拭って隠した。
「誰と話してんの?」
「優」
「お金大丈夫なの?」
「うん」
目を逸らして答える。
「何話してんの?」
「別に何だっていいじゃん!
出てってよ!!」
無理矢理ママを部屋から出して、再びケータイを耳に当てた。
「優ごめん、あと30分だけ話そ?」
『うん』
.