Jewel Memory*2つ年下
変なの。
優の声とか、
メールとか、
聞いたり見たりすると、安心する。
優はやっぱり、あたしの弟だよ。
「あ、それでね。
あたし、巳波に酷いこと言っちゃった」
『なに?』
思い出すだけで、あたしの心は涙で埋もれそうになる。
「好きな人ができたからメールするの止めよって。
最初から好きじゃなかったって。
送っちゃったけど、全部嘘なのっ……
友達と話してて、本当に巳波のこと好きになっていいのか分かんなくて。
だから」
『それで何て返信来たの?』
「さようなら、って」
『そっか』
また涙が頬を伝った。
その雫を拭ってくれる人は誰もいない。
寂しさに圧されて、最後に頼れるのは優だったんだよ。
あたしと巳波の関係を知ってるのは、優とココだけ。
ココに助けを求めることなんて、できなかったから。
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