Jewel Memory*2つ年下
キミに恋をしてから、疑問ばかり浮かぶよ。
同じことを何回も繰り返してるよ。
初めて気付いた。
この大きな寂しさは、
キミにしか埋められないこと。
キミじゃなきゃ、埋まらないこと。
巳波じゃなきゃ‥
ダメなんだよ?
頬を伝った涙を、静かに拭った。
もう夏が来るんだね。
今年の七夕、あたしは綺麗な星空を見ることができませんでした。
織り姫は、彦星に会えたのかな。
あたしは、大好きな人とは繋がらなかったよ。
なんの躊躇いもなく、響く旋律。
音楽を止めようとして、ケータイを手に取った。
ベットの横の窓まで行って立ち止まった後、カーテンを開けて夜空を見た。
音を立てないように窓を開ける。
そこには、遠くに光る家の灯り。
そして、孤独を誘う無音の世界が広がっていた。
来年の今日は、
今日よりも輝く星を
暗闇に浮かぶ月を
夜空を……
巳波の隣で、一緒に見れますように───
もう寝よう。
気付けば、時計は0時1分を指す。
日付が、すでに変わってたみたい。
目を閉じるから。
朝がやって来た時に、視界が明るくなることを祈って。
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