光へ。

1回始まると、2時間は続く。
…お願いだからママと関わる人、
なるべくイライラさせないで…
あたしだって、限界ってもんがある。

「今すぐあたしの視界から消えて。
入ってこないで。いい?!」
2時間25分。
まだ短い方だ。助かった。
「ゆっくり休みなね。」
その人ことだけ残して、家を出る。

こうなった日に家にいたら、
もっと酷い目に遭う。
…明日も学校、いけないな 。
ママが仕事に出掛けたら
家帰って勉強しよう。


* * * * * * * *


家からちょっと歩いたところに
大きな公園がある。
そこは、人が来るけど、裏に回れば、
ほっとんど人はいない。
いつもここで一夜過ごす。

「はぁ…」

思わず大きなため息が出る。
ご飯さきに食べとけばよかった。
1日半なにも食べないのは
まぁキツいな。
でも今更もう遅い。
財布も持ってきてないし、
たとえ持ってきてても
買うにも買えない。
こんな怪我してたら、面倒だから。

殴られた次の日は、
大抵学校には行けない。
朝飯、昼の弁当、夜飯、
なに一つ出てこないし、
こんな怪我で行ったら、
ただえさえ喧嘩とか厳しいのに、
謹慎喰らったらたまったもんじゃない。
我慢するしか、無いんだよ。


「となり、ええか?」



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