あなたがいたから、幸せでした。
だから、それと同じように、

私も死ぬ。

こんなに辛い現実は、もう我慢できないから。


ある時は、

『死ねっ』

と言われ、またある時は、

大量の手紙。

みんなから見せものにされ、

挙句の果て、

『お前なんて要らない』

と言われる。


そんな怖い事に耐えてきた私は、

ずいぶんすごかったと思う。


誰も信じる事ができず、

ただ理想と、現実から掛け離れた都合の良い解釈で生きてきた。



私の誕生日を迎えず、

16年間の生涯は、これで幕を閉じる。

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