あなたがいたから、幸せでした。
涙でボロボロになった私の顔に、
笑顔を張り付けて。
私は言った。
ハッキリと、聞こえるような声で。
「ありがとう。
私が待っていた言葉だよ。
でもね、もう決めたから。
だから––––––・・・。
バイバイ・・・」
本当はね、止めてほしいんだよ。
でも、そんな事は言えない。
もう、逝かなくちゃ。
私は生きてても、意味無いんだから。
クルリと、またもやフェンスの方を向いた。