あなたがいたから、幸せでした。


「富山はさぁ、生きなきゃいけないんだよ。

義務とか、そこまで言うんじゃないけど、

俺は死んでほしくないって思う。

だからさ、生きろよ。

生きて、ずっとずっと長生きして、

ああ、あの頃はこんな事があったな、

あんな楽しい事があったな、って思い出せよ。

辛い事もあったけど、



〝生きてて良かったな〟



って、笑顔で言えるようになれよ!」


それを聞いた私は、

うぅっと、嗚咽混じりに泣いた。

泣いても泣いても、涙は止まらなくて。

何て優しい人なんだろう、って思った。

今までこらえていたものが、

込み上げてくる。


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