あなたがいたから、幸せでした。


あ。

そんな風に思っててくれたんだ。


「だから、拓馬って呼んでよ。」


優しい笑みを浮かべた彼が、私を見た。

何て優しいの?


「じゃあ、私も、そのぉ、

拓馬って呼ぶね。

・・・えっと、ありがとね、拓馬。」


少し照れが入ったかもだけど、

さっきからのお礼。

すっごく恥ずかしんだけど。



「よっしゃ!

じゃあ、このドリンクは俺のおごりな。」


さらっとそんな事が言えるのって、すごいな。



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