あなたがいたから、幸せでした。


夢だったら。

早く目覚めて。

こんなにも私は辛い思いをした。

だったら神様。

もう、良いでしょう?

こんなにも頑張ったんだよ?

早く、私を夢の世界から出してよ・・・


そんな事思っても、やっぱり目は覚めなくて。

結局ここが、夢の世界じゃないって気付かされる。

もう、やだよぉ。



「おいっ。

そういうのって、酷いんじゃねーの?

悪口言う奴って、マジ苦手なんだよね。」


え?

拓馬の声?

それは、私のために言ってくれたの?

そうだったら、


「ありがとう・・・」


本当に、ありがとう。

ぼそりと呟いた。


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