あなたがいたから、幸せでした。
いや、この流れじゃあ行かなきゃいけないでしょ・・・。
私は嫌々前に出た。
<6x3+13x2y+57xy2>
こんな感じの簡単な因数分解だった。
私はサラサラーと、良い音を言わせて黒板に書いていった。
あー、何でこんな簡単なの出すかな?
みんなが息をのむ音が聞こえた。
私をなめ過ぎなんじゃない?
私にだって解けるんですー、これくらいっ
失礼すぎるよ、みんな。
「おー、やっぱりみんなが言うように、富山にして良かったよ。
ありがとな、富山。」
長元先生・・・
先生と拓馬だけだよ、こんなに優しいの。