あなたがいたから、幸せでした。
家に置いてあったもう1つのスクールバックを持って、
学校へと向かう。
なんだか疲れるな。
学校自体は好きだけど、
この環境が好きじゃない。
イジメの環境なんて、好きになれるわけないじゃない。
たとえ、私がどんな事を聞かれても、
学校は楽しいと答えるでしょうね。
誰の迷惑も被(こうむ)らずに生きていける、
そんなすごい人間になりたいけど。
〝人〟っていう字は、
人間と人間が寄り添うようにお互いが支え合ってできた字なんだよ。
それは、人とは1人じゃ生きていけない、という事を示していて。
頼り合わなきゃ、
支え合わなきゃ、
人は生きていけないんだ。
私だってそう。
拓馬のような人が現れなかったら、
私はきっと死んでた。
死ななかったのは、拓馬のおかげ。
私を助けてくれたから。