あなたがいたから、幸せでした。


「富山さんっ、ちょっと来て!!!」


私が学校に着いて言われたのは、そんな言葉。


「・・・っ」


やだよ。

また、あんな事、昨日みたいな事されるのは。

どうしよう。

もう、私無理かもしれない。

でも。

この人は、あんな人達じゃない、と思う。

えっと、この人は

私達のクラスで1番のリーダー的存在の、

藤堂 亜美(とうどう あみ)さん。

この人は、私を酷い目で見ていない。

綺麗な目で、純粋に私を見ている。


「早くっ!

来てほしい所があるの。」


何故か、私は考えるよりも先に足を動かしていた。

その人の方へ、進んで行った。



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