あなたがいたから、幸せでした。
「麻菜っ!
あんた、人としてサイテーだよね!?」
急に優しそうな雰囲気を変えて、
厳しい口調でまくし立てる亜美さん。
「え・・・、亜美~~~?」
どうしたの?
みたいな感じで、麻菜ちゃんが言う。
「そんなの、分かってるでしょ!?
この子、すっごく辛い思いをしたのよ?」
亜美さんが私の肩に手を添えて、
守るようにしながら私を指した。
「ああ、昨日の事ね。
でもさ、亜美ちゃんはさ、その方が良かったんじゃないの?」
突然ラナちゃんの声が聞こえたな、と思ったら、
私と亜美さんのすぐ後ろに立っていた。
何の事やらさっぱり分からない私には、
理解が不可能だ。
自分の事なんだけどね。