あなたがいたから、幸せでした。


先程とは打って変わったような強い口調。


どうしたの?

私は何も、していない。


「富山さん、大丈夫?

ごめんね、本当に。

私のせいだね・・・」


そう言った亜美さんの顔は、

苦痛にゆがめられている。


違うよ。

何で亜美さんが謝るの?

悪い事なんて、してないじゃない。



チェック

削除します



ピロンという音と共に、私の写真を全て削除した。


気持ち悪い。

私の体は、汚れたんだ。

しかも女の手によって。

私は汚い。

どうしようもなく。


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