あなたがいたから、幸せでした。



ずっと考えていると、

優夏が教室に入ってきた。


ホッと安心する俺がいる。


よかった。学校に来てくれて。

今日はもう、来てくれないんじゃないかと思っていたから。



「優夏、おはよ」


そうやって言えば、


「あ・・・

おは、よう・・・」


小さいながらも、

彼女はちゃんと返してくれる。

きっと、この教室で話す事は、彼女にとって辛いのだろう。

だけど、ありがとう。


きちんと返してくれて。



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