あなたがいたから、幸せでした。


そう言い放った麻菜ちゃんは。

冷たくて、残酷な目をしていた。


「そんな事ほざいて、笑っちゃうんだけど」


最後に冷たく、私はラナちゃんに言われた。


あぁ、そうか。

これは私のせいなんだ。

そうよ、

さっきから分かっていたくせに、

いざ言われると、何にもできないなんて。

すくみあがるなんて。


私は何にもできないんだね。


強がりも、もう疲れちゃったよ。

みんなに頼ってしまいたい。

けれど。

私は。

最後まで強がりをさせて下さい。



< 240 / 430 >

この作品をシェア

pagetop