あなたがいたから、幸せでした。


私はよくボーっとするたちなのか、

いつの間にかLHRの時間になっていた。


「・・・で、今年も頑張りましょうね。」


ん?

あの~、何を頑張るんでしょう、中里先生・・・

話を聞いていなかった私は、

とまどっていた。


「その種目を決めたいと思うのですけど、

何か決め方で意見はありませんか?」


やっと分かった。

たぶん体育祭の事だ。

もうすぐ体育祭なのか。

早いなぁ・・・


「意見が無いので、1人1種目は出てもらいますよ。」


中里先生はそう言うと


いいですね?


というように、周りを見回した。

みんな何も反応しなかったから、

肯定だと受け取ったのか、次に進めていった。




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