あなたがいたから、幸せでした。


けんかはやだよ。


「もう、やめて。」


弱々しい私の声に、みんなは私を見る。


「お前には関係ないっ!!!

邪魔なんだよ、富山ぁぁぁああーーー!!!!」


麻菜ちゃんの大きすぎる声に、驚きを隠せない。


くっ・・・

何で?やっぱり私は要らない子なんだよ。

だからでしょう?

〝友達〟のけんかも止めてあげる事ができないのは。




「お前ら、いい加減にして。」




突然でビックリした。

今まで1度もこんな事を止めてくれる人がいなかったから。

テノールボイスの、彼。

拓馬が、このけんかに終止符を打ってくれた


はず、だった・・・


「あんたには関係ないでしょ!!!

邪魔しないでよぉ!!」




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