あなたがいたから、幸せでした。
「くっ・・・
あんたに何が分かるってのよ!?
本当に邪魔なんだけど!
悪かったわねっ、クラスの雰囲気を悪くして!」
麻菜ちゃんはフンッと鼻を鳴らし、
私と拓馬を1にらみして教室から出ていった。
何で麻菜ちゃん、亜美だけはにらまないの?
けんかしてるんだからにらむの当然じゃない?
意味・・・分かんないよ。
そうこう思っているうちに、麻菜ちゃんを取り巻いていた子も教室から出る。
ちょっと、今授業中だよ?
何考えてるんだか。
「大丈夫か?」
突然の事だったので、私は目をしばたたかせた。
だって、拓馬が話してくれているんだから。
私は
大丈夫、と1言言って
今しかチャンスがないと思ったから、謝る事にした。
「さっきはごめんなさい。
私、最低な事言ったよね。
拓馬がどうしたら傷付いてしまうのか分かっていたけど、
口からたくさんの罵声が出た。
許して、とは言わないけど、拓馬の気持ちも考えずに、本当にごめんね。」