あなたがいたから、幸せでした。


私が言いたい事をたくさん言って、


拓馬にこう返された。


「許さない」


へ?


「って言ったらどうする?」


「けっ、結局許すの、許さないの!?」


私が問いただすと、ちぇっと軽く言って、


「ん、優夏が許してほしいのなら許すよ。」


と言ってきた。

もちろん私は頷いた。

だって、拓馬とまた友達になれるんだから。


「じゃあ許す。

これからもずっと友達でいろよ?な?」


嬉しかった。

すごく、嬉しかったんだ。

だから、私は再び頷いた。


拓馬は優しく微笑んで言った。


「俺こそ悪かった」


ごめんな


と––––––



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