あなたがいたから、幸せでした。


亜美は、優夏の本気にしているような笑顔に

無性にムカついた。

それと同時に、悲しくなり,切なくなり,辛くなった。


彼女の笑顔は、本物の笑顔。

〝だまそう〟としている自分がいるのに、

ひどく傷付いた。



––––––こいつなんかのために

何で私が傷付かなくちゃいけないのよ––––––


そう思った亜美は、何とも醜い。


けれど、亜美は知ってしまったのだ。


優夏は〝温かい子〟だと。

優しくて、真夏のような明るさがある子だと。

それも、名前のような––––––・・・


そこまで考えて、亜美は思う。


––––––やっぱり、優夏とずっと一緒にいてもいいんじゃない?

・・・っ、違うでしょ!

ダメよ、ダメ。

別に、私は優夏の事が好きじゃない。

そう、私は優夏が大っ嫌いなのよ。

大っ嫌いで、ウザったくて、それもあの時私の大切な人の––––––



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