あなたがいたから、幸せでした。
動き出す黒幕〈side亜美〉
〈side亜美〉
今日、私は言わなくちゃ。
体育祭までにはけりをつけたいの。
私はあいつが〝憎い〟のだから。
早くみんなに知らせなきゃ。
もうすぐやるよ、って。
私はただ、〝裏切る〟だけでいい。
彼女からの信用はもちろんある。
だから、大丈夫。
成功するよ。
ねぇ、明。
今、楽しい?
明の意識がどこにあるのかも、
明の魂の場所も分かんない。
でも、私には確かに彼女を憎んでいた気がしたから。
だから、
私が明の代わりに〝復讐〟してやろうって思えたんだよ。