あなたがいたから、幸せでした。


『あ、ごめん。

亜美って呼び捨てじゃない方がいい?』


『あー、亜美でいいよー

私も浩平って呼んでるんだから、ね?』


ああ、と浩平が頷く。


『そういえば、明が亜美の事ものすごい美人だって言ってた。

俺の従妹はモデルになれる、って。

亜美の事べた褒めだったよ、本当に。

可愛い、可愛いってうるさかった。

たぶん明は亜美の事をちゃんと見てたんだ。』


そうだったの・・・

私には普段そんな事を言わないくせに、ねぇ。

モデルとか、無理だから。


『俺からしても、亜美はチョー美人だしな!』


『はぁ!?

なわけないでしょー!私が美人とか、ありえない。』


『んー、そうかぁ~?』


『そ、そんな事言っときながら、

浩平だってカッコいいじゃない!

浩平、正直言ってモテるでしょ』


私はそんな事言って、楽しく話せてる自分に気付いた。

ど、どうして?

明が、死んだのよ?


私、最低じゃない。



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