あなたがいたから、幸せでした。


『ここ、式場だったね。

明に申し訳ないよ・・・。

私、どうかしてた、こんな所で楽しいおしゃべりなんて。』


『だな、俺こそごめん。

メアドだけでも交換していい?』


『え、うん。』


それから私達はメアドを交換して、それぞれの場所へ戻った。




私達はその後、よくメールをするようになった。

今でもメールは続いている。

ときどき彼とは電話する時があって、低い声が響く。


私はきっと、あの話した時から彼の事が好きになったんだ。


彼氏はいたけど、浩平はそんなんじゃなくって。


彼氏以上に愛しいと思ってしまった。

だから私は彼氏と別れた。


いつか、この明の復讐が終わった時・・・


久しぶりに浩平に会って、


〝好きだよ〟って伝えたい。


だから。


今はこの復讐だけ。

私がやるべき事は、これだけだから。


早く、終わりにしよう。




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