あなたがいたから、幸せでした。


「みんな、集まった?

麻菜、ラナ、沙奈恵、凛、アリス、美智留(みちる)」


うん、全員いるわね。


これからやっと、復讐についての話ができる。


「ねぇ、あたし達何で呼ばれたの?」


麻菜が静かにそう言った。

誰もが思ってそうな事を、麻菜が代弁して言った。


「フッ・・・

そんなの決まってるじゃない。

私体育祭までにけりをつけたかったのよ、あいつの事。」


そこまで言って、美智留が口を挟む。


「あいつって、じゃあ明君の復讐を始めるって事?」


「そういうこと。

明を殺したも同然の女なんて、生きててもらっちゃあ困るのよ。

邪魔すぎるから。早く気が変わらないうちに排除しなくちゃ。」


「亜美・・・もしかして情が移った?

ならあたし達だけでやろうか?」


「アリス、嬉しいけどいいの。

私がする復讐は、明の復讐。

でも私はあいつが憎い。だから、私がやりたいの。」


アリス、本当にごめんね。

気持ちはもちろん嬉しかった。

けど。

ダメなの、私じゃないと。




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