あなたがいたから、幸せでした。


私も、気付いていたのかもしれない。


私は亜美って呼ぶのに、

亜美は私を〝富山さん〟としか言ってくれなかった。


だけど、亜美を信じていたのは

自分の意地だったのかもしれない。


実際亜美は悪い子じゃないし、

どちらかというとイイ子だ。


そんな子を、信じないなんて嫌だった。




「ごめんなさい・・・

本当に私のせいで。

こんなに辛い思いをさせてしまった。

今からでも・・・」


亜美?

どう、したの?

今からでも、何?






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