あなたがいたから、幸せでした。
あれ?
今、亜美・・・
優夏って呼んでくれなかった?
「い、今・・・亜美、私の事〝優夏〟って名前で」
そう言うと、
亜美は照れ臭そうに下を向いてこう言った。
「私、ずっと優夏の事、優夏って呼びたかったんだよ。
でも、イジメるのにケジメは付けないと、って思ってたから。
やっと。
やっと、名前で呼ぶ事ができたっ!」
亜美の顔には満面の笑みがあった。
「ついでに言うとね、
麻菜,ラナ,アリス,美智留,沙奈恵,凛は
みーんなイイ子なんだよ。
私がイジメて、って言った時も、
渋々な感じだったから。
もし、謝ってきたら・・・
私が言える事じゃないけど、許してあげてほしいの。」