あなたがいたから、幸せでした。
「お姉ちゃん・・・ごめんね。」
雅?
別に雅が謝る必要なんてないんだよ。
「雅が謝る必要なんてないよ?」
私が優しくそう言ったからか、
雅は言葉を濁らせた。
「・・・あっ、お姉ちゃん、
今日イイ事があったでしょ。
なんか吹っ切れた顔してる。」
「あぁ、まあね。」
私は少し嬉しくなった。
だって雅、
私をちゃんと見てくれてるって事でしょ?
雅。
私、雅が嫌いになってたんだよ、ここ1年。
でも、今日だって、今だって、
雅の優しさに触れられた。