あなたがいたから、幸せでした。
「・・・っ、優夏!ごめん!
俺はそうやっていつも言ってきた。」
「うんん、今はもう大丈夫。」
「あたしもね、
お父さんに比べられてたんだよ。
優夏はもっと点数がいいのに、
何でそんな点しか取れないんだ、って。
だからあたしは、
お姉ちゃんもお父さんも許せなかったの。
今では全然大丈夫だけどね。」
ビックリした。
まさか雅もそうだったなんて。
「あなたはいつも話が矛盾してたのよ。
それを私が言おうとしたら、
いつもうるさいで済ませていた。
私は悲しかったの。
娘2人がこんなにも辛そうなのに、
何で気持ちを分かってあげないの、って。
私には何もできなかったから、
ここ1年くらい、
優夏とまともな話ができなかった。
こんな私でごめんなさいね、優夏。」