あなたがいたから、幸せでした。



「おっ、早くも緑が次の走者に代わりそうです!

それにしても、彼女のビキニ姿は最高ですねっ!」


おいっ!

アナウンスがそんな事言ってもいいんですか!

私達のクラスの子は、

可愛い子ばっかりなんだけど、

私は可愛くないからなぁ。


「続いて黄色!

早い!彼女は足が速い!

チャイナドレスが似合いますね!

綺麗です。」


だから、アナウンスっ!

変態発言に近いですってば。



あ、バトンがそろそろ回ってくる!


「優夏!はいっ!」


〝優夏〟って・・・。

あの日からみんなが私をイジメないようになった。


亜美達のおかげでもあるんだけど、

みんな私と普通に接してくれている。





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