あなたがいたから、幸せでした。


まだ諦めねぇ。

俺はまだ。

この瞬間、この時を〝生きている〟。

だから。

〝死のう〟なんて考えるもんじゃねぇ。


優夏。

もし。

もし俺が・・・



バァァァァンッ



「拓馬っ!

私達のクラス、勝ったよ!」


突然扉が開いたと思ったら、

優夏だった。

おかげで俺の思っていた事は遮られたけど。

でも、良かった。

もし、

あのままあんな事を思っていたら。

俺は弱くなってしまう。






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