あなたがいたから、幸せでした。


あー、ヤベぇ。

もし優夏がこんな事を聞いてたら。

キモい、って思われる。

うん、確実にね。


「いや、何でもねーよ。」


「そ?ならよかった!

何かあったら言ってね。

1人で・・・抱え込まないでね?」


そんな事を言ってくれる優夏は、

なんて優しい。

こんなに心が優しくてきれいな人は。

この世のどこを探しても

見つかるはずない。

きっと俺の病気にも気付いてるはず。

さすがに死ぬかもしれない、

とは思っていないと思うけど。


でも。

死期は確実に近付いてきている。


「ああ、

優夏がそうやって言ってくれると、

すんっごく安心する。

ありがとな。」






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