あなたがいたから、幸せでした。
不安とドキドキ〈side優夏〉
〈side優夏〉
頭が痛い。
体育祭が終わって、
私はベッドにいた。
腰掛けようと思って座っていたけど、
今は寝ないとヤバいようなそんな感じで。
ズキズキする頭と共に、
私は深い眠りに就いた。
『おーい、誰かいるかぁ?』
夢の中で私は目を開けた。
なぜかここが夢だと分かっている。
私は焦る。
〝ここ、どこ?〟と。
前にも来た事あるような、
そんな感じの所。
真っ暗で、何も見えない。
暗い暗い道。
でも私はここを知っていて、
夢だという事が分かっている。
『おーい』
そういえば、
さっきも聞こえたようなこの声。