あなたがいたから、幸せでした。


私はふっと、目が覚めた。

いつしか時間は朝になっていた。

今回のこの夢は、私は覚えていた。

しかも、しっかりと。

私の頭の中に、

あの時の様子が流れ込んでくる。



あれ?

でも私、あの人の、

彼の顔が思い出せないよ?


どうしてかな。

なぜだか無性に彼に会いたくなった。

そう、拓馬に。

優しく微笑んでほしくなった。

私、もしかして・・・



な、ないでしょ!

わわわ、私が拓馬をっ、そのっ・・・

す、き、だって事は。


ない、よね。





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