あなたがいたから、幸せでした。
「おはよう、拓馬。」
ニッコリ笑って俺にあいさつをしてきた優夏。
笑顔が柔らかくて、
ついつい抱きしめたくなる感じ。
––––––そうだな、
今はこんな一時を大切にしないとね。
「おはよう、優夏。」
俺も何もなかったようにあいさつする。
実際優夏にとっては何もないんだし。
心配はいらない。
薬も優夏の前では控えよう。
・・・っ、何で俺こんなに優夏を意識してるんだ?
やっぱり、〝好き〟なのかな?
きっとそうだろうけど、
優夏に告ろうなんて思わない。
だって俺は。