あなたがいたから、幸せでした。
でも。
俺は生きる。
まだ、この命が続く限り。
生きて、生きて、生き抜いてやるんだ。
それで優夏の隣で笑って、
ただただ楽しい1日を送ればいい。
日常を、これ以上崩さないでくれないか?
もう、誰かの泣く姿なんて見たくないから。
優夏を見守って生きる。
俺は優夏が〝好き〟だから。
この気持ちが優夏に届かなくたっていい。
優夏と一緒にいられたらそれでいい。
酷い咳でも、耐えられる。
心臓がわしづかみにされるくらい痛くたって、
俺は絶対に・・・
しぶとくこの世界に残ってやる––––––・・・
〈sideEND拓馬〉