あなたがいたから、幸せでした。
俺の父さんが病室に入って来た時だった。
俺は急に胸が・・・、心臓が
止まった感じがしたんだ。
酸素マスクから入ってくる空気も
吸えなくなった。
その時、痛みが感じられなかった。
代わりにたくさんの思い出が流れ込んできた。
家族で行った遊園地、
優夏と出会った時の事、
たくさん話した時の事––––––・・・
全てが新鮮で、
全てが懐かしかった。
思い出は走馬灯のように流れてきて。
思い出の波が俺をさらっていく。
そして最後に見えたのが––––––。