あなたがいたから、幸せでした。


優夏の手紙は2枚だけ。

あとの1枚は両親のなんだ。

だから、俺の父さんと母さんに渡してくれないかな。

いつでもいい。

もしよかったら、だから。

ごめんな。

でも、自分で渡すのは照れ臭いだろ?

母さんなら泣きかねないし。




うん、そうだね。

拓馬のお母さんだけじゃなくて、

お父さんも泣いてるからね。

きっと渡したらこれ以上泣いたんだろうな。




ごめんな、優夏。

ありがとう。

優夏を愛してる。

優夏は、他の奴とちゃんと結婚しろよ?

好きな奴できたらだけど。

じゃあな。

        

             拓馬より





< 403 / 430 >

この作品をシェア

pagetop