あなたがいたから、幸せでした。


拓馬・・・。

ちゃんと私の事考えてくれてたんだ。

他の奴と結婚しろ、って・・・

私は結婚するつもりなんてないんだけどなぁ。

拓馬。

私決めたよ。

あとから聞かされたけど、

拓馬って心臓の病気だったんでしょ?

私、お医者さんになって、

そんな人達を救ってあげたいの。


拓馬のように死なせないから。

絶対、死なせない。



私はこの日、

拓馬に誓ったんだ––––––



「あの、すみません。」



泣き止んだ私の声は、

ハッキリとしている。





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