あなたがいたから、幸せでした。



拓馬の墓前で、私は手を合わせる。


今日は私が1番だったみたい。


「拓馬、私はずっと忘れないから。」


声に出して言ってみた。


たとえ、全世界が拓馬の存在を忘れようと、

私はずっと覚えてる。

忘れたら、拓馬の事を思い出せばいい。


いつまでも愛してるよ、拓馬。


ありがとう。


だってそうでしょ?

拓馬が私をここまで導いてくれたんだ。

私が医者になろうとしたきっかけは拓馬だから。


ありがとう。

拓馬、大好き。


いつまでも忘れません。

忘れたら思い出します。





私はパッと目を開けた。





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