あなたがいたから、幸せでした。
10年後〈side亜美〉
10年後––––––・・・
今日は、私の結婚式。
今までいろんな事があったと思う。
明がいなくなって、
それを人のせいにして、
優夏をたくさん傷付けた。
優夏は快く許してくれた。
私はそんな優夏が大好き。
私の親友なんだ。
「亜美、とうとう今日だな。」
そんな事を大好きな人に言われたら、
私は照れてしまう。
「う、うん。
うまくできるか心配だけど。」
私の顔は、たぶん真っ赤。
「大丈夫。
みんなの前でキスするだけだし。」
そ、それが恥ずかしいの!
うぅー、どうしよ。
「大丈夫だって、亜美。
俺が傍にいて、エスコートするから。
安心してリラックスしとけ。」