あなたがいたから、幸せでした。
ちょっとだけ髪を切ってもらって、
着付けをしてもらったら、
あとはヘアメイクする人に任せるんだ。
「オッケー、こんなもんかな?」
前にあった鏡をのぞけば、
私じゃないみたい。
ウェディングドレスを身にまとった私は、
小さい頃から夢見ていたお姫様みたいだった。
「亜美、次はこっちに来て!」
麻菜と私がこれでいいか、と確かめあっていた時、
もう1人親友の声がした。
「は~い!じゃあ、ありがとね、麻菜。」
「どういたしまして!」
「美智留!よろしくね!」
もう1人の親友のもとへ走った私は言った。
そう、もう1人とは、
美智留の事だったんだ。
「はいよー。
亜美、今よりももっと素敵にしてあげるからね!」
「うん!頼みます。」