あなたがいたから、幸せでした。
そんな事言わないで。
私が偉そうに言える立場なんかじゃないけど。
けなしてほしくはないもの。
私は、この数分がとても長く感じた。
急いで帰り支度を終えた頃には、
みんなも準備を始めていた。
早く帰らなきゃ。
みんなと、これ以上一緒にいたくない。
私は何の部にも入っていないから、
すぐに下校していい。
みんなは結構部活に入っていて、
それはそれで楽しそうなんだ。
私はやっぱり、
〝いいなぁ〟
と、見とくだけ。