あなたがいたから、幸せでした。
そこで私はキレてしまった。

お父さんが私と雅を何度も比べるから。


『そういうのっ、やめてよっ!

私だって、努力してる!

勉強だって人一倍に頑張っているのにっ。

何で分かってくれないの!?』


私は人生で初めて、父という者に歯向かった。


『うるさいっ』


けれどそれは、お父さんの1言で儚くも散っていった。


雅と比べないで


お父さんに、私の言葉に隠された思いを

伝える事が出来たかな。

でも。

出来なかった。

伝えきれなかった。

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