あなたがいたから、幸せでした。
私は結局、お父さんについて行きたくはなかったから、

お母さんの方について行く事にした。

雅もなぜか、

絶対にお父さんの所は嫌だ、

と言い張り、お母さんの方について行く事になった。

私が悪い。

本当にそうだ。

私がいけないんだよ。

あんなちょっとした事でキレてしまって。

その3日後、お父さんが正式な離婚届けを出して、

家を出て行った。


この家は、お前達で使うといい。

もう会う事はないと思うから、じゃあな。


そう言って、父さんは大きな荷物を抱えて、遠くに消えて行った。


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