あなたがいたから、幸せでした。
私が生まれてなかったら。
私が生きていなかったら。
せめて、この時代,この時に、生きていなかったら。
それは、どんな人生になっていたのかな。
でも、こんな事を思ったところで、
生まれ変われるわけでもない。
だったら、私は今、息をしないと。
確実に、スーハーと、息をしないと。
呼吸をして、己を感じて。
私が生きているんだと実感して。
今はまだ、私のイジメは終わらない。
終わる気配も見せない。
けど、いつかは終わるって信じてるから。
新たな制服に身をまとった私は、ここを出た。